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ガイナックス、不祥事を受けて役員を総入れ替え 新取締役に「エヴァ」やトリガー関係者らが就任

 アニメーション制作会社のガイナックスは2月18日、2019年12月に発覚した前代表取締役逮捕の不祥事を受けて、当該人物を含む役員の刷新を行ったと公式サイトで発表しました。

 新しい役員は全て社外からの就任に。新代表はグラウンドワークスでも代表を務める神村靖宏さん。グラウンドワークスは「エヴァンゲリオン」シリーズの権利を管理している会社。現在「エヴァ」の権利はカラー(代表:庵野秀明)が全て保有していますが、グラウンドワークスは2010年より委任を受けて同シリーズの権利関係を取りまとめてきました。

 この他、新たな取締役に高石優子さん※(KADOKAWA アニメ事業局アニメ制作部部長/※「高」は「はしごだか」)、森山敦さん(キングレコード 上席執行役員 ライツ部)、宇佐義大さん(トリガー 代表取締役副社長)と強力な顔ぶれが並び、監査役には公認会計士・税理士の林伸彦さんが名前を連ねています。

 発表によると、新役員は2019年12月27日の臨時株主総会によって決まったもので、逮捕された人物を含め、旧来の取締役、監査役は全員退任しているとのこと。同社によると経済的な混乱のほかに、知的財産や制作資料の散逸が判明しており、現在はその状況確認を進めている状況。今後は事態の収拾と事業の正常化に着手するとしています。